横浜市歴史博物館では、2020年6月2日(火)から9月22日(火)まで、企画展「明治・大正ハマの街 ―新市庁舎建設地・洲干島遺跡―」を開催します。
洲干島遺跡の発掘調査成果の中から、特に出土した遺物から見える技術の変化など、街の近代化について紹介します。
「明治・大正ハマの街」はタイムスリップ
横浜市の新市庁舎が北仲通南地区に完成しました。この地区はかつて「洲干島」と呼ばれた場所で、開港以降の西洋化によって近代的な「ハマの街」に変貌を遂げます。
新市庁舎の建設にともない発掘がおこなわれ、掘り起こされた跡(遺構)や掘り出されたもの(遺物)から、タイムスリップしたかのように当時最先端の技術や文化が明らかになってきました。
ガラス瓶や洋食器、レンガや西洋瓦、土管や便器など、どれも現代生活につながる新たな発見ばかりでした。
洲干島遺跡とは
2020(令和2)年春、横浜市の新しい市庁舎が完成。新市庁舎が建つ北仲通南地区(横浜市中区)は、江戸時代には洲干島と呼ばれる砂洲の先端に位置し、開港後の埋め立てによって急速に市街地化が進んだ地域です。市庁舎建設前におこなわれた発掘調査では、幕末から明治・大正期にかけてのさまざまな遺構や遺物が発見されました。
大岡川沿いに位置する新市庁舎の建設地は、江戸時代から続く洲干弁天社の社地にあたり、建設に先立っておこなわれた埋蔵文化財(洲干島遺跡)の発掘調査では、開港期の石積み護岸や関東大震災で倒壊した建物基礎などの遺構が発見されました。これらの発見は、開港以降積み重ねられた歴史の上に現在の横浜があることを私たちに教えてくれます。
「明治・大正ハマの街」展示構成
プロローグ【新市庁舎完成!】
Ⅰ【洲干島ってどう読むの?】
Ⅱ【明治・大正ハマの街-洲干島遺跡-】
Ⅲ【横浜と近代遺跡】
エピローグ
考古学的視点の「明治・大正ハマの街」
本展では、出土資料とともに当時の浮世絵や古地図、そして周辺の近代遺跡に関する考古学的成果を紹介し、明治・大正期の「ハマの街」を甦らせます。
※新型コロナウィルス感染症拡大防止のため会期を変更して開催します。なお、延期としておりました企画展関連イベントについてはすべて中止となります。
☆~担当学芸員がTwitter ( #洲干島展 ) で洲干島や遺物について見どころをつぶやいています!ぜひご覧ください~☆
2020年6月2日より横浜市歴史博物館は、場所・時間を限定し新型コロナ感染症拡大防止対策を行った上で開館します。
企画展「明治・大正ハマの街-市庁舎建設地・洲干島遺跡-
」は会期を変更して2020年6月2日(火)~2020年9月22日(火・祝)の期間、開催します。#横浜歴博 #ただ今休館中 #洲干島展 pic.twitter.com/0UDbIe0JaH— 横浜市歴史博物館 (@yokorekihaku) May 29, 2020
洲干島展、第Ⅱ章は「明治・大正ハマの街」と題して、写真の分布図で示した遺構ごとに(一部を除く)、特徴的な資料を、膨大な数量の中から厳選して展示しました。
遺構・遺物の解説は次のtweetから始める予定です。ご期待ください。#横浜歴博 #洲干島展 #ただ今休館中 pic.twitter.com/clgIrSLEy4— 横浜市歴史博物館 (@yokorekihaku) April 21, 2020
発掘調査は人の力を中心に行われます。多くの人が少しずつ土を掘り、見つかった資料の情報を記録し、取り上げます。
写真は洲干島遺跡の発掘調査の様子です。この調査によって、特に関東大震災以前の明治・大正時代の横浜の街並みの一端が明らかとなりました。#横浜歴博 #洲干島展 #ただ今休館中 pic.twitter.com/Y0FGtV4bli— 横浜市歴史博物館 (@yokorekihaku) April 5, 2020
開催日 | 2020年6月2日(火)~9月22日(火) ※会期が変更しました。 ※休館日:月曜日(8月10日、9月21日は開館)および8月11日(火) |
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時 間 | 10:00~16:00 |
場 所 | 横浜市歴史博物館 |
会場 | 〒224-0003 神奈川県横浜市都筑区中川中央1丁目18−1 |
料 金 | 観覧料:一般 500円、大学生・高校生 300円、中学生・小学生 100円 |
休館日 | 月曜日(8月10日、9月21日は開館)および8月11日(火) |
URL | イベントホームページへ ※詳細は主催者のホームページ等でご確認ください。 |