横浜中華街・160年の軌跡 この街が、ふるさとだから。

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横浜中華街・160年の軌跡 横浜中華街・160年の軌跡

【神奈川】横浜中華街の誕生から現在までの約160年の歴史を振り返る企画展「横浜中華街160年の軌跡 この街が、ふるさとだから。」が10日、横浜市中区の横浜ユーラシア文化館で開幕しました。老舗にまつわる初公開資料など約220点を展示。震災や戦災を乗り越えて飛躍を遂げ、コロナ禍と闘う現在までの軌跡をたどります。7月4日まで。

横浜中華街・160年の軌跡 過去と現在の中華街の姿を紹介

横浜中華街の歴史は横浜の開港に始まりました。幕末の誕生から関東大震災と戦争を乗り越え、戦後に観光地として成長するまでの160年の軌跡と、そこに生きる人びとの姿を紹介します。

横浜は巨大な移民都市です。幕末から現在までの約160年の間に、小さな村から人口370万を擁する大都市に急成長しました。それは、国内外の様々な土地から人びとが移り住み、多様な文化を育んできた過程とも言えます。この横浜の歴史的特徴が如実に現れているのが、横浜中華街ではないでしょうか。

中華街と言えば、料理店がたち並ぶ観光地をイメージしがちですが、この街には長い歴史があり、ここをふるさとと思う人びとがいます。また中華街は中国系の人だけではなく、日本の各地などから移り住んだ人が暮らす場所でもあります。民族や国籍を超えて、この街をふるさととして愛する多様な人びとがいること。それが国際都市横浜の証です。

本企画展では、幕末の誕生から震災と戦災を乗り越え、戦後に飛躍を遂げた横浜中華街の軌跡と、暮らしを支える職業、そして2021年の現在、コロナ禍と闘う中華街の姿を紹介します。きっと、あなたの知らない、中華街に出会えます。

1859年に横浜が対外貿易港として開港されると、欧米や中国などから人々が横浜に来航。江戸幕府は、現在の横浜市中区山下町、山手町、日本大通の一部に外国人居留地を開き、山下町付近に中華街もできました。

企画展では、2010年代に入って相次ぎ閉店した老舗にまつわる資料を初公開。2011年に87年の歴史を閉じた中華料理店「安楽園」の円卓と食器、びょうぶを展示し、昭和の日本ならではの中華料理店内を再現しています。

漢方薬局「大徳堂」も2013年に閉店。幕末の慶応3(1867)年創業と書かれた看板や、生薬が入ったびんなどを展示した。

外国人居留地で暮らす西洋人らを相手に1905年ごろに開店した洋裁店「トムサン・テーラー」も、関東大震災(1923年)と横浜大空襲(1945年)を乗り越えて2016年まで存続。アイロンや裁ちばさみなどが往時をしのばせます。

関東大震災で倒壊し、昨年春に工事現場から出土した中華会館・初代関帝廟(1891年改築)の石や100年以上前に華僑が製造したピアノの実物も初公開したほか、コロナ禍の中華街に生きる多様なルーツの6人を紹介するパネル展示もあります。担当した伊藤泉美副館長は「観光地だけではない横浜中華街を知っていただきたい。この街で生まれ育ち、ふるさとだと思う外国ルーツの人がいることが国際都市・横浜の証し」と話しています。

横浜中華街・160年の軌跡 展示構成

第1部 横浜中華街の軌跡
第2部 暮らしを支える職業
第3部 ふるさと・横浜中華街に生きる人びと

トピックコーナー:華僑の学び舎、戦時下に生きる、中華街の日本人、発掘された横浜中華街の歴史―関帝廟と中華会館、コロナと闘う中華街

関連企画

写真展「ふるさと、横浜中華街に生きる」撮影:横山和江 当館1階ギャラリー
オンライン展示案内を公式YouTubeで随時配信予定です。

新型コロナウイルス感染症の感染状況によっては、展示会期等を変更する場合がありますので、最新の情報は当館ホームページまたはお電話にてご確認下さい。

開催場所 横浜ユーラシア文化館
料金 一般300円、小・中学生150円
開催日 2021年4月10日(土)~7月4日(日)
休館日は毎週月曜日(ただし5/3は開館)、5/6
開催時間 09:30~17:00
電話番号 045-663-2424  横浜ユーラシア文化館
住所 横浜市中区日本大通12
交通アクセス [公共交通]みなとみらい線「日本大通り」駅3番出口すぐ
駐車場 なし。
ホームページ 公式ホームページほか、関連サイトはこちら